自社M&Aのお知らせ

今年は、弊社にとって大きな出来事がありました。

コーポレートサイトの業務内容には、対象が異なるため載せていないのですが、実は当社はM&A事業、マーケティング支援事業のほかに、創業45年の家業を受け継いでいまして、それが主に大阪の製造業を対象にした油剤、間接資材の販売事業なのです。私は、約20年経営していた会社があり、その事業の一部とM&A、そして油剤販売事業を一緒にして、令和元年に新法人として作ったのが、現在のマエトク・フォーベルツ株式会社です。

この事業は、元々父が創業し、兄が継承していたのですが、いろんな経緯で急遽私が引き継ぐことになりました。これまでの事業とは相当畑違いなので、最初はわからないことだらけでしたが、手先は不器用なのに仕事には器用にアジャストできるのは、我ながら長所だなと思います。と言うよりも、知ったかぶりしてもしょうがないので、わからないことは「素人でごめんね」と言いながら取引業者にガンガン質問して、乗り越えてきました。

お客さんからいろいろ質問されても、「ん-、わからん(笑)」などと笑いながら言える関係性だけは作っておいて、宿題として後から調べるという流れでした。お客さんも事情は知っているし、格好つけても瞬時にバレますからね。

ただ、ここにきてそれこそ「選択と集中」に迫られ、というか、社会情勢や自分の年齢、M&A事業の将来等を鑑みて、その事業を売却(事業譲渡M&A)する決意をしました。これまでも、この事業は週に3日、集中してやるというリズムでやってきましたが、もちろん相手(顧客)の都合も商品入荷の日程もあるので、こちらのデザイン通りにいかない時もあります。そうなると、他の事業に費やす時間が圧迫されて、結局どっちも中途半端になってしまうということを危惧しました。

特にM&Aは、案件が佳境に入ってくると、ド集中して進めないといけない状況になります。その時に、他の事業で自分でコントロールできない忙しさになると、ちょっと負荷が大きすぎるんですね。

創業した父も、後を継いで30年ほどやっていた3つ上の兄も、もうこの世にはいませんので、何度かお墓に行って、墓前で一人で相談していました。もちろん、長年裏方で支えてくれた母や、私の妻には相談しましたが、人に相談する時って大体心が決まっている時ですよね。今後のことを考えると、どう考えても今がそのタイミングだと。

去年の後半からそんな思いが強くなり、今年(2021年)の夏ごろに交渉を始め、10月中旬にある会社と契約が成立。その後、引き継ぎ業務に入り、この12月28日で譲渡完了となりました。いろんな懸念事項もあったのですが、誠実に向き合うことですべて解決されました。本当にありがたいことです。

2022年からは、中小企業M&A事業(FA/仲介/コンサルティング)、及びマーケティング支援事業の2つのコアビジネスに、より集中してまいります

今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2021年12月30日 前野智純

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