農業M&Aの必要性

ある地方の農業団体からの依頼で、今週M&Aに関する講演をすることになりました。私自身、農業のM&Aは経験がないのですが、参加される方はまずM&Aとは何かを知りたい人だということで、それならと引き受けました。

これは、その団体の研修会の一環なので、一般の人は参加できないそうですが、後継者をどうしようか悩んでいる農家の人が多数出席されるようで、今から楽しみにしています。

その話を、同じ地方の経営者に話すと「実は、ある程度の規模の農家を買収したいと思ってる」とのことでした。その会社は300人近い社員数で、まったくの異業種ですが、すでに小さな農園も持っています。今後はある程度の規模を持つ米農家を買収する方針で、そこにアサインする社員もすでに決めているようです。

そこで、異業種が農業を買収した事例を探してみると、中小企業でも思ったより多くあることがわかりました。後継者不足に悩む農家にとって、また大きく言えば国にとって、この分野の承継が増えることは喜ばしいことです。

日本の場合、産業別GDP割合は、サービス業が50%近く、製造業が20%、農林水産業はわずか1%です。ここが、他の産業に輪をかけて後継者不足という現実は、国の安全保障上、極めて大きな懸念があります。

また、そんななかで、このような報道もありました。コメ農家の倒産・廃業件数が前年比2割増で、過去最多を記録したという内容です。

当社のような零細事業者が大きなことを言うつもりはありませんが、このような状況の中、農業のM&Aにも積極的に取り組んで行こうと思っています。

将来、後継者をどうしようかと思っている、特に関西~中部地方の農家の方は、一度ご連絡ください。

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